ユニクロも意識している〇〇比率
2022-10-29 (土)
粗利益があっても在庫を残すとダメだし、よく売れて在庫がなくなっても粗利益がないとダメだし。
どうやったら儲かる、、、式が分かれば、その要素を目指せばいいですよね。
その式は、交差主義比率と言いまして、「粗利益率×商品回転数」という式になります。
何の商売も、これを大きくすることが望まれます。
今回は、交差主義比率について、下に書きました。ユニクロの凄さが分かります。
前々回の投稿で、商品回転率のことはお話しました。これに、そのときの粗利益率を掛ければいいです。
前々回の投稿の例だと、在庫が200万円分あって、残った在庫が300万円だったので、足して、2で割ると、250万円になります。これで1,000万円を割ると「4」になります。これが商品回転率でした。
そして、粗利益額が300万円だったので、売上高1,000万円で割ると、粗利益率は30.0%になります。
30.0×4で、交差主義比率は、120になるということです。
もう1つは、在庫が200万円分あって、残った在庫が400万円だったので、足して、2で割ると、300万円になります。これで1,000万円を割ると商品回転率は、「3.33」になります。
そして、粗利益額が400万円だったので、売上高1,000万円で割ると、粗利益率は40.0%になります。
40.0×3.33で、交差主義比率は、133になるということです。
交差主義比率は大きい方がいいので、2つ目のケースの方がいいということがはっきり分かります。在庫は増えたけど、ちゃんと利益を残したということになります。
最初のケースは、在庫は少なかったけれど、儲けが少なかったということです。
ユニクロの親会社であるファーストリテイリングは、コロナ禍でも、去年より売上高が上がって、すごいってことになっています。売上高は、2兆1,330億円から2兆3,311億円になりました。営業利益額も増えています。
でも、棚卸資産が、3,949億円から、4,859億円に膨らんじゃいました。
売上高が増えて「成長性」の高い会社ですが、商品回転率は、5.4から4.8に下がっています。
粗利益は、1兆740億円から1兆2,069億円に増えています。粗利益率は、約50.4%から51.8%に上昇しています。
そして、交差主義比率は、「272.2」から「248.6」になっているので、一見、今年の方が良さそうに見えるのですが、実は、去年の方が経営の効率は良かったということになります。
アパレルでは、交差主義比率240以上が良いという人もおられるので、さすがファーストリテイリングだと思いますが、その凄い会社をもってしても、コロナで店頭が思わしくなくて、在庫が膨らんだという風に読めます。
でも、すごいですよね、ユニクロは。私の知っているアパレルはどこも大苦戦なので。
ユニクロの商売は、利幅のある家具屋が、在庫を残さない八百屋のように商売しているようなものです。
交差主義比率は、こんな風に使うと良いです。
皆さんの決算書でも、去年と今年、どっちが効率のよい経営が出来ていたか、数字ではっきり分かりますので、やってみてくださいませ。
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