在庫が増えると数字が悪くなる「商品回転率」
2022-10-23 (日)
前回の投稿で、在庫が増えているけど利益が出ているのと、在庫が少ないけれど利益が小さい例がありました。
どちらが経営的に優れているかというとなかなか難しいのですが、実際に、経営者の感覚としては、在庫が少ないけれど利益が小さい方がいいかなと感じると思います。
皆様はどうでしょうか。
この段階ではどっちがいいとは言いづらいですが、ひとつ言えることは、同じ売上高で期首棚卸高、仕入金額ともに同じ場合は、在庫が少ないほうが、効率良く商品が販売され、仕入時に出費したキャッシュを回収している形になっているので安心感はあると思います。
もう一つは、売上が同じで利益が出ている状態ですが、在庫が膨らんでいる状態です。結果的に「仕入れ代金を払って、売り残してしまって、仕入代金が回収できていない上に、利益が出てしまったので、その分の税金を余計に支払わなければならない」という状況になっています。
これを客観的に比較します。仕入れた商品が効率よく売れているかどうかが分かる方法として、「商品回転率」と「交差主義比率」というものがあります。これで売れ行きの良さを明確に表すことができます。
まず、「商品回転率」というのは、一般に商品の新陳代謝のスピードを示す指標です。商品回転率が高いほど、お金が効果的に利用されている状態となります。何回も仕入れては売り、最後、在庫が少ない状態です。
商品回転率は、「年間売上高」÷「平均在庫」で表せます。
平均在庫は、期首の在庫と期末の在庫を足して2で割ったものです。
前回の投稿の例だと、在庫が200万円分あって、残った在庫が300万円だったので、足して、2で割ると、250万円になります。これで1,000万円を割ると「4」になります。
もう1つは、在庫が200万円分あって、残った在庫が400万円だったので、足して、2で割ると、300万円になります。これで1,000万円を割ると「3.33」になります。
商品回転数は多い方がいいので、最初のケースの方がいいということになります。
これが1つの判断材料になります。よく売れたということです。
ただ、儲かっているかどうかも考えないといけないので、もう1つ、「交差主義比率」というのを計算する必要があります。
これは、また、次回にご案内いたします。
ここまでお読み頂き、有難うございます。
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