在庫を残すと粗利益が出てしまう不思議さ
2022-10-22 (土)
仕入れた数量通りに売れれば、「仕入金額=売上原価」になりますが、大体の場合は在庫が残ります。
だから、厳密にいうと「仕入金額=売上原価」ではありません。だから、取扱商品が多い店舗は在庫の量を管理して、正しい売上原価を把握しておくことが重要になります。
それでは、売上原価というのは、どのように計算するのでしょうか。
今回は、売上原価の計算方法についてです。
売上原価は、売上から粗利益を引いたものです。ですので、売上原価が計算できると、粗利益も分かります。
その売上原価を出す式は、「期首棚卸高」+「仕入高」―「期末棚卸高」となります。
そして、「売上高」―「売上原価」が、「粗利益額」になります。
これは、決算書の損益計算書の上のところに書いてあるものです。
例えば、在庫が200万円分残っていて、そこに新たに800万円仕入れて、いろいろ頑張って売って、残った在庫の金額が300万円だったら、売上原価は700万円になるということです。
そして、もし、そのとき売上高が1,000万円だったら、粗利益は、300万円になるというお話です。
ここまでは、損益計算書を見るときの、最初の基本なので、よく理解しておきましょう。
それで、もし、同じ1,000万円の売上で、最初の在庫が200万円分残っていて、そこに新たに800万円仕入れて、いろいろ頑張って売って、残った在庫の金額が400万円だったら、売上原価は600万円になるということです。さきほどの計算に比べて在庫が100万円増えた形です。
そして、そのとき売上高は1,000万円なので、売上原価の600万円を引くと、粗利益は、400万円になります。
これも理解でると思います。
でも、在庫が100万円も増えているのに粗利益が100万円増えてしまうということなので、感覚的に見てみると、違和感はないでしょうか。
私は、最初にこれを勉強したときに、ものすごく違和感がありました。
「え、在庫って、残した方がいいの?」ってなりました。
実際は、在庫は残したらダメです。在庫を残したら、その分、現金がなくなっていて、売上としてお金が戻ってきていないからお金が足りないままなのですが、経理的には、在庫が増えると粗利益額も大きくなってしまいます。
次の月に同じ値段で売れればいいですが、時期を逃して値引きして売ると損をします。しかも、1ヶ月分、キャッシュがない状態になります。
今回は、「在庫を残すと粗利益が出てしまう不思議さ」を実感していただき、だったら、どういう状態だったらいいのか、、というのを次回に説明いたします。
商品回転率のお話をいたします。
最後まで読んで頂き、有難うございました。
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