売りたい価格のつけ方

2022-10-19 (水)

1.売りたい価格のつけ方.png

 

 

1回に使う材料費が300円のとき、粗利益率91%をキープできるメニューの価格はいくらになりますでしょうか。

 

 

 

計算機を利用して、ぱっと、3,333円って、答えられますでしょうか?

 

 

 

私は、これを、前の会社で鍛えられました。

 

 

 

前の会社は、イタリアから洋服の生地を輸入していました。

 

今はユーロですが、昔はリラを使っていました。

 

当時のリラと円の相場で、イタリアのテキスタイルを円に直して仕入れるのですが、日本で、いくらで売れるか、検討をつけないとやばいものを仕入れてしまいます。

 

まず、円に換算して、そして、保険をかけて船で運んで、関税を掛けて、乙仲、商社のマージンをいれて、原価を出します。

 

ここまでは、普通にある一定のレートがあるので、円換算の原価に1.3とか掛けるだけなのですが、ここから、日本で、いくらで売れるだろうということです。

 

もし、円換算のもとの原価に1.3を掛けた、会社に入ってくる原価が、1,300円となったときに、上司から、「絶対、粗利は25%をキープしろ!」と命令が下ったら、いくらの売れ値を付けるかです。

 

最初は、よく分からないので、1,300×1.251,625円とかで計算していました。

 

でも、これでは、粗利は325円なので、売値に対して20%しか、利益がでないです。あれ~となって山勘でもうちょっと値段をあげるとかしていました笑。

 

あまり高いとお客様に買ってもらえないし、25%ぎりぎりの値段はどう出すのだろうと思っていましたら、診断士の勉強をしているときに、ある本に書いてありました。

 

売値は、「原価÷原価率」で算出する。 目から鱗でした。

 

25%の利益のときは、原価率は75%。そうか、原価1,300円を75%で割ればいいんだ。

 

そうすると、1,300÷0.751,734円(小数点切り上げ)になります。

 

これで、粗利はちょうど25%。

 

これが分かってから、売値をギリギリの粗利益額で計算する名人になりました笑。上司からは、もっと儲けろと怒られましたが笑。

 

 

 

最初の、300円の材料費で。91%の利益を出したときのメニュー価格の計算は、

 

利益率が91%ときは、原価率は9%なので、「300÷0.093,333円」となるということです。

 

 

これからは、いろんな商品を扱う機会が増えると思います。

 

 

そのときに、だいたいの売値を計算するときは、「原価÷原価率」で計算すると、値付けのシミュレーションが簡単になると思います。

 

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