経営の生命線、「粗利益」をキープする

2022-10-18 (火)

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「仕入れ値」に対して、見込み利益額を足すことを値入(マークアップ)といいます。

 

 

今年、神様になってしまった、稲森和夫さんの有名な「京セラフィロソフィー」の中に、「値決めは経営である」ということばがあります。

 

 

 

本当にそうだなと思います。同じように動いていても、ここを失敗してしまうと利益がでない。

 

 

 

利益が出ていないと、一生懸命に仕事していても、いろんな人に迷惑をかけます。

 

 

ここは、社長の経営手腕が問われます。

 

 

「どれほどの利幅を取った時に、どれだけの量がうれるのか、またどれだけの利益が出るのかということを予測するのは非常に難しいが、自分の製品の価値を正確に認識した上で、量と利幅との積が最大値になる一点を求める」と稲森さんは言っています。

 

一瞬で勝負がついてしまう、武道とよく似ているのかなと思います。

 

大体は、競合がいるので、言い値が通らないで、値引きとなってしまいます。

 

それで安売り競争が始まりますが、日本のデフレはこういうふうにして起こってきたと思います。

 

どんどん安くなっていったのですが、これって、おかしいと思いませんか。

 

今、安くして、あとで値段を高くして元を取る。海外の安い人件費で作って利益を確保する、などのからくりがあるのです。

 

こういった事情で安くなっている場合はそうだなと思います。

 

でも、競合相手も同じようにコストがかかっているはずなので、いつまでも利益がないと給料を払えないので、とんでもなく安くできないはずです。

 

本当にやすくしないと売れないのか。

 

私は、輸出で稼いできた日本は、プラザ合意で円高になって、儲からなくなって、お金が乏しくなってきたところに、輸入で安く作って日本で安く売るから、デフレになったと思っています。

 

40年かけた長い期間です。

 

これは、一生懸命に仕事していても、利益が出なくて、いろんな人に迷惑をかけている状態がずっと続いてきたと思うのです。

 

海外で安く作ろうが、日本で高いものを作ろうが、どこかに大きな負担になっていたら長続きしないのは、分かっておかないといけないと思うのです。

 

稲森さんは、「値決めは経営者が決める」といい切っています。

 

結論からいうと、「商品の価値」=「価格」なのですが、価値を作っていく中に「コスト」と「売れるための努力」が入っています。

 

これが見合っているかどうか。それが受け入れられるかどうかです。

 

総合的に考えないといけないので、「値決めは経営である」といっているのだと思います。

 

値段のつけ方は、大きく、市場の価格に合わせる方法と、コストを積み上げる方法の2種類があります。

 

これを総合的に考えて、決めたら売る努力をする。その努力自体が価値となって、売れていくものかと思います。

 

そして、稲森さんは、税引前利益率が10%以下の商売ならやめてしまえと言っています。

 

しかし、理美容室業界の税引前利益は、平均5%くらいです。

 

やはり、なにか、おかしい。

 

そんなに安くしないと売れないのでしょうか。

 

一生懸命に、技術に、接客に、研鑽を積んでいるのであれば、そういうお客様は、もう、いいんじゃないかと私は思っております。

 

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