「安全性」って何?

2022-10-03 (月)

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安全と聞くとやっぱりほっとしますね。生きていく上で、これが安全ないと、いつも心がモヤモヤします。

 

会社の経営もこれと同じで、安全性が低いと、自分にゆとりがなくなって、周りにも伝染しちゃいます。

 

 

貸借対照表で「安全性」を見るには、これまでご説明した「流動比率」と「当座比率」と、あともう一つ、「自己資本比率」というものがあります。

 

今回は、自己資本比率について、ご案内します。

 

 

 

自己資本って何でしょうか?

 

自己資本というのは、返さなくていいお金のことです。

 

貯金して自分で準備したお金が、最も代表的なものになります。

 

これを、「資本金」として、貸借対照表の右下に入れます。

 

そして、左側の上の方に「現金」として、数字を書き込んだものになります。

 

誰かに投資してもらったときも同じように書きます。

 

モノで出資してもらった場合は、その金額を「資本金」に足して、左側に、そのモノが入るところに書きます。

 

その他には、資本金じゃないけれど、返さなくてもいいお金があるときは、「利益準備金」として、資本金と書いた下に書いて、その分、現金なら「現金」として、左側に書くようにします。

 

その他では、今年儲かって、税金を支払った残りの利益を「当期利益金」として、ここに入れます。

 

返さなくていいお金なので、ここがどんどん大きくなればいいです。

 

もし、銀行から借り入れが一切なく、全部、自分のお金や出資者のお金で賄われ、また、仕入れ商品の代金をすぐに現金で支払ったり、家賃や税金などの請求書が来れば直ぐに納めたりすると、右側のすべてが自己資本になります。

 

「自己資本比率」とは、右側全体のうち、どれくらいが「自己資本金」なのかを見る指標です。

 

式は、「自己資本÷総負債」になります。

 

もし、全部が自己資本だったら、自己資本比率100%です。ものすごく「安全」ですよね。

 

でも、そこまで徹底する必要もなく、理美容室業界では、平均的に30%40%が適正と言われています。それだけあれば当面は十分に安心です。

 

いつもこうでありたいですね。これが「安全性」です。


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