「客数商品と〇〇商品」という考え方
2022-09-13 (火)
青山ファッションカレッジという専門学校で、小売のマーケティングの勉強を、もう、かれこれ20年ほど、させて頂きております。
昔の理論や実践していたことをずっーとはやれないので、毎年、少しずつ更新していきます。
ネットで売れそうな商品を探してきて、ディレクションしてプレゼンし、他のクラスを巻き込んで、架空の販売会なども行ったり。
コロナに入ってからは、ECショップの作り方とか、商品を売って見たり。そんなことも取り入れてきました。
でも、今でも、20年くらい前の授業の内容で、変わらないものはあります。
それは、「客数商品と利益商品」が二つ必要という考え方を説明する授業です。どんなに高級な店でも、この二つはあります。
客数商品というのは、「客数」が期待できる商品で、多くの場合は、価格が安いものや、流行品みたいなものになります。
最近のネットでの集客ですと、フロント商材というものに当たります。
これは、ほんとうに思いますが、時流に乗っていないと客は集まらないです。私も、何度も失敗しています笑。
売りたいものと客が集まるものは違う。
SNSや広告で、あるいは、店頭のPOPで、目に触れるようにして、「動線長を整備+視認率アップ」して、見てもらった人に、興味を持っていただく。(PV数を増やす)
そして、ライトに買っていただく(コンバート「転換」していただく)ということです。
買っていただくすそ野を広げるということです。
でも、これだけだと、ほんとに儲からないので、利益商品(バックエンド商材)を準備しておいて、それも、できればその時に買っていただく。
あるいは、次回来た時に、関係性をしっかり作って、購入して欲しい商品(独自性のあるもの、独自性があるので利益を乗せやすいもの)を買っていただくということになります。
物販の世界では、アイテム数のバランスでいうと、客数商品50%:利益商品50%の比率で品揃えするのが基本ラインです。
しかし、この比率は、お店によって千差万別で、ここで、経営者さんの独自の手腕が試されるということになります。
この理論は、20年前からずっとやっていますが、時代が流れても、リアルからネットに変わる過程でも、ほぼ変わらないことでした。
皆様のお店でも、もし、利益を拡大していきたいのであれば、参考にしていただくと有難いです。